プロフィール


私の
ストーリー

ハルキウ・プラネタリウムでの私

ギャラクシティの最初のプログラム

私の日本の家族

天文台関係者への講演

学校の授業で講演

ハルキウ・プラネタリウム
私の名前はオレナ・ゼムリヤチェンコです。プラネタリウム解説員として活動する傍ら、星空を通じた文化・教育プロジェクトの企画・運営にも携わっています。
私はウクライナに生まれ、ハルキウプラネタリウムでキャリアを始めました。そこで初めて、天文学は単なる科学ではなく、人々に世界の広がりや感動、そして宇宙の中で生きる私たちの存在について語りかけるものでもあると実感しました。年齢や言語、経験の違いを越えて、誰もが星を身近に感じられるようにしたい、そんな思いが芽生えたのも、ハルキウプラネタリウムでした。
私は7年間にわたりハルキウプラネタリウムで働いてきました。科学と感動、そして人と人とのつながりを結びつける場であることが、私にとってプラネタリウムを特別な存在にしていました。
2022年4月、ロシアによるウクライナへの全面的な侵攻を受け、私は日本へ避難しました。日本語はまったく分からず、日本に知り合いもいませんでした。それまで一度も日本を訪れたことがなかったため、自分の人生がこれからどうなっていくのか、想像することさえできませんでした。
日本で迎えた最初の日々は、不安と戸惑いの連続でした。周囲には見知らぬ人々がいて、文化も習慣も異なり、耳に入る言葉もまったく理解できませんでした。それまで築いてきた人生が、遠い場所に置き去りにされてしまったように感じていました。
当時、日本に暮らすウクライナ人は約2,000人ほどしかおらず、私は「ここにはウクライナ語のプラネタリウム番組を必要とする人はいないだろう」と思っていました。そのため、もう二度とプラネタリウムで働くことはできないのではないかと考えていました。
しかし、そのとき私は、「何かを変えてみたい」と決意しました。そしてJAXA(宇宙航空研究開発機構)にメールを送り、天文学の分野で仕事を続けられる可能性が少しでもないか尋ねてみました。
結果として返事は期待したものではありませんでしたが、私の履歴書は日本プラネタリウム協議会へ転送されました。その後、日本各地のプラネタリウム関係者の方々から、見学への招待や温かい応援のメッセージをいただくようになりました。
こうして私は、少しずつ日本で再びプラネタリウムの世界へ戻っていきました。
そして2023年2月には、東京の大規模プラネタリウムの一つで、日本で初めてとなるプログラムを実施する機会をいただきました。
その後も多くの方々に支えていただきながら、2023年から2026年初頭までに70回を超えるプログラムを行うことができました。私にとってそれは、単に仕事を続けるということではなく、自分が愛する世界とのつながりを再び取り戻していく、大切な道のりでもありました。
現在、私は日本各地のプラネタリウムや教育施設で活動しています。この活動を通して、さまざまな地域を訪れ、星空や天文学を愛する多くの方々と出会うことができました。その中には、今では「日本の家族」と感じるような大切な存在になった方々もいます。私がここまで歩んでこられたのは、そうした方々の支えがあったからこそです。
現在は、講演やプラネタリウムプログラムの企画・実施をはじめ、ウクライナと日本の星空観をつなぐ異文化交流プロジェクトなど、さまざまな活動に取り組んでいます。科学や星空の物語、そしてそれぞれの文化的背景を結びつけながら、知識や情報を伝えるだけでなく、人々の心に残る感動や新たな発見を届けられる体験づくりを目指しています。
記事やインタビューについては、こちらからご覧いただけます:こちら。
私の活動の中でも、特に大切にしているのが、ウクライナと日本を結ぶ「文化の架け橋」という考え方です。私は、星空はすべての人に共通する言語であり、その美しさや感動を分かち合うことで、国境や距離を越えて互いを理解し合えると信じています。
現在も日本で教育・文化的な天文プロジェクトに取り組みながら、新しい表現方法や観客との関わり方を模索しています。そして、「科学をもっと身近で、生き生きとした、人の心を動かすものにするにはどうすればよいか」を常に考えながら活動を続けています。
今取り組んでいる最も重要なプロジェクトの一つは、「バーチャルハルキウプラネタリウム」です。ボランティアチームと共に、戦争前のハルキウプラネタリウムを3Dで再現したデジタル空間の制作を進めています。この場所の記憶を未来へと受け継いでいくことを目的としています。
プロジェクトの詳細はこちら:こちら。
ハルキウから日本までの道のりは、私に一つの単純なことを教えてくれました。どんなに暗い時代であっても、人は共通の夢や科学、そして空を見上げたいという気持ちを通して、支え合うことができるということです。
私たちには、一つの地球と、一つの空があります。
プラネタリウムや学校での講演、特別投影、教育プログラムなどのご依頼につきましては、メールまたは下記のお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
星空の下で、皆さまとお会いできる日を楽しみにしています。





